どーも、パパゲです。
先日始まった外構工事、ウッドデッキやカーポートがあっという間に形になりました。それぞれ一日くらいで施行が終わったようです。
家だけだと殺風景さを感じることもありましたが、家周りの付帯物が着くだけでグッと華やかになりますね。
残すはアプローチと駐車スペースのコンクリート打設が出来上がればほぼ完成です。ワクワク。
今日は家の軌跡第二回、本格的な工事が開始、と思いきや?
地盤調査
家を建てる時は着工前に一つ大事な調査をしなければなりません。それが地盤調査です。家を建てる土地、建物が実際に立つ地面の強度(硬さや液状化リスクなど)を調べる調査です。
建物本体がどれだけ頑丈でも、その下の地面が軟弱で沈んでしまうようなら意味が無いですよね。
豆腐の上に頑丈な建物を建てても、地面が脆いと自重で沈んで傾いちゃうってことね。
地盤調査の方法は幾つかあり、一般的な一戸建てに用いられるのは、下記の二種類。
- スウェーデン式サウンディング試験
⇒地面に杭を打突した時の感触や沈み込むまでの回数から強度を測る方法 - 表面波探査
⇒振動を地盤に与え、その振動の波の速度を計測し解析を行う方法
ネットで調べると、どちらの調査も賛否両論(どちらもダメという意見も)あるようで、どちらが正確な地盤調査ができるのか、正直素人には分かりませんでした。
サンヨーホームズはスウェーデン式サウンディング試験を採用していたよ。
この地盤調査の結果次第で後々の費用が大きく変わってくるため、施主としては結果が出るまでのドキドキヒヤヒヤが凄いです。
地盤調査が終われば調査書が貰えるんだ。残念ながら我が家は地盤改良が必要だったよ……(´*ω*`)
土地を買う前に地盤改良が必要かどうか分かればいいのですが…
なお、古家が建っている=地盤が問題無い、ということではないのでそこだけは注意しておきましょう。
(なお、地盤調査の結果から安易に地盤改良をすること自体を良しとしない専門家の方も多く居らっしゃるようです。。。結果を見ても素人にはまったく判断出来ないので、セカンドオピニオンを用いても良いかもしれませんね。)
地盤改良
地盤調査で、軟弱地盤だったらどうなるの?家立てられないの!?
大枚をはたいて買った土地、流石にそんなことはありません。
その救済措置が地盤改良です。地面を固めたり、杭を打ったりして重ーい建物を乗せられるように改良します。
主に、どの程度の高さに軟弱な地盤(と強固な地盤)が存在するかによって使うべき方法が変わります。
もちろん、地盤改良無しで済むのが一番良いよ
表層改良工法
地面から1,2メートルくらいまでの地盤が軟弱な場合に使う方法です。表層の軟弱な地盤に固化剤を練り込んで固めるようです。
広さにもよりますが、費用は30万円前後らしいです。
これで済んだらラッキーッ!
柱状改良工法
地面から2~8メートルくらいまでの地盤が軟弱な場合に使う方法です。基礎の立ち上がり等に沿って、地面に直径6センチ深さ5メートル前後の穴を30箇所程度開けます。
そこにセメント固化剤をギッチリ詰め込んで攪拌硬化させ、柱上の支えを作るというものです。
柱は周囲の土との摩擦によって建物の沈下を防ぎます。
柱の本数にもよりますが、費用は70万前後でした。
我が家は最初この方法を提案されたよ。
鋼管杭工法
地面から8メートル以上30メートルくらいまでの地盤が軟弱な場合に使う方法です。柱状改良と同じく、柱(鋼製の杭)を地面に設置(打ち込むか捩じ込む)し、杭状の支えを作るというものです。
杭を沈下のおそれのない強固な地盤まで打ち込み支えることで建物の沈下を防ぎます。その為、深い部分のどこかに支えとなる強固な地盤か必要です。
柱の本数にもよりますが、費用は130万前後です。
我が家は柱状改良の提案を受けたけど、鋼管杭に変更してもらったんだ。
地盤改良の工法を変更したのは何故?
我が家は当然裕福ではないです。お金がカツカツの状況なので当初提案の柱状改良を選べばよかったのですが…
地盤改良でちょっと気になることがありまして、思い切って鋼管杭に変更しました。
変更した理由は
- 六価クロム問題
- 産業廃棄物問題
これらの問題は、下記のサイトに詳しいです。
hyspeed.co.jp
ただ、上記サイトは自社の新工法を押すために書かれているものなので話半分に受け取るのがいいと思います。
六価クロム問題に関しては、他の建て主さんブログで以下のような考察もありますし、
pokonyan.muragon.com
また、サンヨーホームズさんでは対策品として六価クロム低減型のセメント固化剤を使っています(商品名も確認させてもらいました)ので、六価クロム問題に関しては無視していいかなと思っています。
私が注視したのは産業廃棄物問題の方です。
柱(杭)の産業廃棄物問題
土地を購入した人は分かると思うのですが、土地は立地や広さだけでなく様々な要因で売買価格が変わります。その一つの要因として、地面の中に不要なガラ(ゴミ、産廃)が埋まっていないか、があります。
セメント固化剤の柱や鋼管杭は地盤を強固にするために設置したもの、ゴミではなくて有用な資源じゃないかと勘違い?される方もいるかもしれませんが、立派な産業廃棄物です。
何故なら、土地を他人に売却し買主が住宅を立て直すとした場合に間取りがまったく同じになることはありえず、一部あるいはすべての柱(杭)が邪魔になる可能性が高いからです。
自分が柱(杭)埋没済みの土地を買って古屋と同じ間取りで建て替えるなんて嫌でしょ?
なので、将来もし土地を手放すことになった時に柱(杭)を撤去する必要があるかもしれないのです。
産廃撤去しなくていーよ、その分の値引きも求めないよ。みたいな神様みたいな買主がいたら別だけどね
という訳で、もし柱(杭)を完全撤去するならいくらくらいかかりそうですか?と解体業者に聞いてみました…
- 柱状改良
⇒数100万から下手すると1000万超えることも - 鋼管杭
⇒150万程度(引き抜いた鋼は売却可能)
とのことで、完全撤去まで考えると鋼管杭の方がコストが安いということになります。
ただ、柱状改良の撤去は完全撤去ではなく上部の2メートルほどを削って埋め戻すことが多いそうです。地面深くの数メートルは埋まったままということですね。この場合は、大体200万程度かかるそうです。
トータルコストで考えると悩ましい問題なんだね…、そういえばさっきのサイトの方法だと砕石だから産廃にならないと書いてあったけど?
サンヨーホームズでは、ベーシックな表層改良、柱状改良、鋼管杭しか扱えないみたいなんだ。
という訳で、我が家は悩みに悩んで(といっても地盤調査の結果がちゃんと出てから方法の決定までに2,3日しか無かったんですが…)鋼管杭工法を選択することにしました。