子育てパパとサンヨーホームズ注文住宅

2児パパゲーマーのマイホームとゲーム関連ブログです。しばらくマイホームの話題多めの予定。

PS3が故障してYLODになったのでドライヤーで修理してみました。

どーも、パパゲです。

先日PS3が故障してYLODになってしまった僕。
色々考えた末、結局PS4への買い替えを行ないましたが、
折角なのでYLODの一時的な修理として有名な、ドライヤーでの応急処置を試すことにしてみました。

結果としては成功し無事に一時復旧しましたので、同様の事象の方の参考になれば嬉しいです。

そもそもYLODとは?

YLODの意味

YLODとはYellow Light of Deathの略称です。起動後、電源ランプが一時的に黄色点灯するためこう呼ばれているようです。また、赤ランプ点滅故障問題とも呼ばれます。
メイン基板(マザーボード)で用いられているハンダが割れてしまったことで、電流が流れなくなったために起こっているのでは、と推測されています。

YLOD時の挙動

故障した際は以下の1~10の挙動を延々とループすることになります。

  1. 本体正面の電源スイッチかイジェクトボタンを押す。
  2. 「ピッ」と音が鳴る。
  3. 本体正面の電源ランプが一時的に緑に点灯する。
  4. ファンが回り始める。
  5. 「ピピピッ」と音が鳴る。
  6. 本体正面の電源ランプが一時的に黄に点灯する。
    ※黄色点灯を間に挟まない場合もあります。僕のps3は故障当初、黄色点灯は発生せず、何度か起動を試したり放置した後に黄色点灯が発生するようになりました。
  7. ファンが止まる。
  8. 電源ランプが赤に点滅する。
  9. 電源スイッチを押す。
  10. 電源ランプの赤の点滅が止まり赤に点灯する。

実際に故障したps3を起動した時の動画は以下をご覧ください。

SONY公式に修理に出すと

基本的にメイン基板の交換もしくは本体交換となるようです。
SONY公式の料金表を確認したところ、価格は12,960 円 ~ 17,280 円。PS4の半額くらいかかりますね…

PS3は本体基盤とHDDが関連づけられているため、基盤もしくは本体を交換するとHDDを一度フォーマットする必要があります。
セーブデータやトロフィーデータはHDDに保存されるため、PSplusのセーブデータアップロードやトロフィーのネットワーク同期、外付けメモリへのデータバックアップを行なっていない限り、修理に出すとこれらのデータは消えてしまいます。

非公式な修理では?

SONY非公式の修理店ももちろんありますし、珍しいところだとヤフオク等のオークションでも修理を請け負っている所があります。
お願いするところにもよりますが、安いところだと4,000 円弱、高いところだと約15,000 円程度で修理を請け負っているようです。
価格が安く抑えられる事が多いですし、大半が基盤を直接修理する形式のため、HDD内のデータが保護されるのがメリットです。
ただし、色々と保証されているわけではないですし、大切なデータが入ったまま修理のやり取りをすることになりますので情報漏洩も無いとは言い切れないです。非公式修理店利用は自己責任ということで、本ブログでは詳しい紹介はしません。

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YLODを直す

始めに注意事項

ドライヤー法を行うことによって必ずしも復旧するとは限りません。
また、ドライヤー法はあくまで一時的な応急処置です。復旧したとしても必ずYLODは再発しますので、データサルベージや機器認証解除等で短時間だけでも起動したい場合にお試しください。

熱風を広範に使用するため、本体にダメージを与える可能性もあります。特に、非公式な修理業者に修理をお願いする予定がある場合は、ドライヤー法を行うと復旧確率が下がるという記載をされている所もありますので、そのような予定のある方は実行しないでください。

修理(応急処置)手順

準備する道具は

  • ドライヤー
  • プラスドライバー
  • マイナスドライバー
    ※先が細く固いものであれば代用可
  • セロテープ

です。

大筋の手順を以下に示します。

  1. 本体からコード類を全て外し、内蔵ハードディスクも外す。(内蔵ハードディスクの外し方は取り扱い説明書を参照。CECH-2000番台,CECH-3000番台の場合は本記事で解説しますので参考にしてください。)
  2. 本体正面と両側面の排気口をセロテープで密閉する。
  3. PS3を縦置きにし、本体背面側(電源端子がある方)からドライヤーの熱風を15分程度送り続ける。
    ※パチっといった異音や独特の匂いが発生しても気にせず続ける。
  4. 取り外していたハードディスクとコード類を元どおりにセットして、電源を入れる。
  5. 温めてから30分程度電源のオンオフを試しても起動しない場合、ドライヤーを当てる時間を長くして1~5までを再度実施する。

それでは、各工程を解説していきましょう。

1.コード類とハードディスクを外す

コード類は電源ケーブル、HDMIケーブル、USBケーブル、など種類を問わず全て外します。
ハードディスクの外し方は各型番により異なります。外し方は説明書に記載されているはずですが、無くしてしまった方はgoogleで検索すれば直ぐに解説が見つかると思います。
ここではCECH-2000(2100,2500,3000も同様)のハードディスクの外し方を解説します。

まず、本体を裏返します。
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本体側面(縦置きした時に上側になる方)に小さな長方形の蓋があるので、マイナスドライバーを差し込んで蓋を浮かせます。
蓋は完全には外れませんので、浮いた蓋を少し捻って青いネジを露出させます。

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青いネジをプラスドライバーで外すことによって、側面部の蓋をスライドして開く事ができます。

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蓋を開いた部分に取っ手が見えますので摘んで引き出します。引っ掛かり等は無く、スルッとハードディスク入りの箱が取り外せるかと思います。

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ドライヤー法を行うだけであれば以上でハードディスクの取り外しは完了です。
スライド蓋や長方形の蓋の部分は一旦閉じておきましょう。

なお、抜き出した箱の四隅のネジを外すことによって、ハードディスク本体を取り外す事ができます。本体処分時にハードディスクの再利用を考えている方は覚えておきましょう。
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2.本体正面と両側面をセロテープで密閉する

本体正面と両側面の排気口をセロテープで密封します。
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ちょっと分かりにくいですが、セロテープを排気口を覆うように張り付けています。
熱風を内側に籠る様にするという意味では排気口はキッチリと塞ぐ方が良いかもしれません。(僕はわりかしアバウトに塞いでも成功しましたが…)

3.本体背面の排気口に向かって熱風を送り込む

PS3を縦置きにします。そして、本体背面の排気口にドライヤーを近づけ、MAX風量の熱風を浴びせ続けます。まずは15分程度浴びせ続けるのが良いでしょう。
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全体を熱するために、ドライヤーの送風口を上下にゆっくり動かして満遍なく風を浴びせてあげます。
熱している最中、パチっやパンっといった異音が聞こえてきたり、ハンダを熱した時特有の異臭がする事がありますが、構わず浴びせ続けましょう。
15分程浴びせ続けると、外装が熱々になります。うっかり触って火傷しない様に注意してください。

4.ハードディスクとケーブル類を元に戻し起動する

ハードディスクとケーブル類を元に戻して電源ボタンを押します。
30分ほど放置して常温に戻してから行うように解説している所もありますが、個人的には熱々の内になるべく早く実行した方がいいと思います。後述する原理的にはその方が理に適ってるので。

運が良ければYLODは解消され、無事にPS3が起動してくれます。(熱々の内に起動するとファン音が非常にやかましいですが、その内静かになります)

なお、1度起動に失敗しても、何度かYLODのループを繰り返すことでPS3が起動してくれることもあります。諦めずに何度も電源ボタンを押し直してみましょう。

僕の場合は熱してから3回目のループで起動に成功しました。
1回目で起動しなかったので完全に失敗したと思い込み、カメラも構えず未練がましく電源ボタンを押していたら突然起動したため、成功した瞬間を動画に撮れてません…

5.起動しない場合は1~4の手順を繰り返す

前段までで起動しなかった場合は、再度ケーブル類とハードディスクを外し、ドライヤーで熱しましょう。
熱する時間を長くしたりすることで、運が良ければハンダがうまい具合になってくれて起動するかもしれません。

直らないけれども時間に余裕のある人は納得いくまで(心が折れるまで?)繰り返してみましょう。

どうしてドライヤーで熱すると直る?

YLODはハンダが割れて通電しなくなることで発生すると推測されていると冒頭で述べました。

どうしてドライヤーで熱すると直るのか、
遠い昔に技術の授業でハンダを触った事がある方は、熱風でハンダを溶かして再結合させているんだと思われたかもしれませんが、それば誤りです。
種類によりますが、ハンダの融点は183℃以上で、ドライヤーの熱風は概ね140℃程度を上限に設計されています。ハンダを溶かすには温度が足りないんですね。

実はドライヤー法は、ハンダを熱膨張させることで割れた部分を何とか触れさせることによって通電させるのが目的です。ハンダは温度が10℃上昇するにあたり0.25ミリ程膨張します。ドライヤー法でハンダの温度が何℃まで上昇するかは分かりませんがおそらく1ミリ~程度は膨張しますので、運が良ければ割れたハンダが触れあい、通電して起動する様になります。

あくまで触れただけなので、温度の低下による収縮やちょっとした衝撃等でYLODは簡単に再発してしまうのです。

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YLOD解消後に何をするかあらかじめ考えておこう

何度も述べたとおり、ドライヤー法での修理は一時的な応急処置です。
また、復旧したとしても数週間復旧状態を維持できることもあれば、はたまた数時間でYLOD状態に戻ってしまうこともあります。
なので、ドライヤー法でPS3を復旧させる前に最低限何を実施したいのか?
データ転送ユーティリティを使って新しいPS3へのデータ移行準備?機器認証の解除?トロフィーの同期?セーブデータの退避?本体の初期化?

下手をすれば数分数十分で復旧状態が終了してしまうかもしれませんので、
もしもPS3が起動したら何をしたいのか?明確にやりたい事と手順を抑えてからドライヤー法を実行することをおすすめします。