どーも、パパゲです。
先日、『Nintendo Direct Mini』を行ったばかりなのに、突然「新しいあそび」をぶっ込んで来た任天堂。今回は「新しいあそび」であるところの『Nintendo Labo』について子育てパパ世代として思ったことをつらつらと書いていきたいと思います。
『Nintendo Labo』とは
Nintendo Labo(ニンテンドーラボ) 初公開映像
「つくる」「あそぶ」「わかる」
Nintendo SwitchのJoy-Conに搭載されている各種センサーとダンボール工作キットを組み合わせ、自分でコントローラー(Toy-Con)を創りだしてゲームをプレイする「新しいあそび」です。
キャッチコピーを見ればわかるのですが、作って、遊んで、仕組を理解して、ユーザー自身が「さらに新しいあそび」を創りだす、というのが任天堂の狙いでしょう。
「新しいあそび」の事前発表の段階では、VR対応ではないかとの予想も多かったのですが、結果としては、VRではなく、まさかのリアル工作体験の提供となりました。
「やめてよね。本気でケンカしたら、仮想現実が現実にかなうはずないだろ。」とでも言いたげな任天堂の舵取り、予想していた人はどれくらいいたのでしょうか。
ダンボール工作キットについて
ダンボール工作キットは複数発売されるようです。今回の発表では、
- Joy-Conを釣りやバイクのコントローラー、ピアノに仕立てたり、逆に本体をコントローラーとしてJoy-Conをラジコンカーに変身さ せることが可能な、5種類のToy-Conを作成できる『VARIETY KIT』
- ランドセル型バックパックとゴーグルを作成し、実際に身につけることで体の動きとゲーム内のロボットの動きを同調させて遊ぶことができる『ROBOT KIT』
の二つがラインナップされています。
商品名 | VARIETY KIT | ROBOT KIT | デコるセット |
---|---|---|---|
標準作例 | リモコンカー つり おうち バイク ピアノ |
装着型ロボット | デコレーションテープ’(2種) アルファベットシール(2枚) キャラシール(2枚) |
発売日 | 2018年4月20日 | ||
価格 | 6,980円 | 7,980円 | 980円 |
注意事項 | 別売りのNintendo Switchが必要 | 工作キット用のデコレーションセット |





もしも、釣りコンやバイクコン、ピアノの鍵盤あたりだけの発表であれば「ゲームとダンボール工作を組み合わせるって発想は凄いけど何だか出来上がりはありきたりだよね」となるところを、ラジコンカーでHD振動の可能性を見せ、一体型ロボットでどれ程複雑なものを作り上げられるかの可能性を見せてくれたことで、期待値が一気に高まりました。
HD振動で狙った方向に物を動かすとか発想が凄すぎる!


今後について気になるところ
今回の発表で気になったのは、- ハード面でユーザーの工夫が入り込む余地はどれくらいあるのか?
- ユーザーの自作Toy-Conを発表する場はできるのか?
- ソフト面でユーザーの発想を受け止めてくれるだけのソフトは出るのか?
- サードの参入はあるのか?
といった点。
特に、ハード面でのユーザーの発想を受け止めてくれる対応ソフトがちゃんと出るのか?が気になりますね。ハード面については「才能の無駄遣い」的な人達が凄いものを自作しそうなので、対応ソフトがどうなるかが心配です。
いっそのこと、Scratchみたいにゲームをビジュアルプログラミングできる『Nintendo Labo』用の対応ソフトを出してもいいんじゃないでしょうか?任天堂さん。
妄想全開ですが、
- 任天堂やサードが発売した工作キットが充実し多様なToy-Conの作例が世に出回る。
- 公式Toy-Conに使われている豊富な仕組をユーザーが理解し、自作しだす。
- ビジュアルプログラミングを搭載した対応ソフトが発売され、ソフト面でもユーザーの自作が可能となる。
- 任天堂が用意したオフィシャルな場で、ユーザー自作のToy-Conの設計図や自作の対応ソフトが発表出来るようになる。
みたいな展開になったらと思うとワクワクしますよ!
『Nintendo Labo』のメインターゲットは?
『Nintendo Labo』の公式サイトを見ればわかるのですが、親子参加型のイベント「Nintendo Labo Camp」の開催が予告されており、「Nintendo Labo Camp(ニンテンドー ラボ キャンプ)」は、『Nintendo Labo』の「つくる」「あそぶ」「わかる」の楽しさをいち早くご体験いただける体験型イベントです。
本企画は小学生のお子様と保護者の方向けのペア限定イベントです。
とありますので、メインターゲットはお子様(に付随する親世代)ということだと思います。

Wii以降の任天堂は、ゲーマーより子供や家族を優先した戦略を取っていますので、今回もその路線を推し進めてきたと言えますね。
とはいえ、モノ作りが好きな大人も沢山いますので、合わせてそういった層を取り込む施策も打ってくるのではないかと思います。
個人的には、匠レベルの大人の独自ダンボール工作も見てみたいですね!
子育てパパとして思ったこと
『Nintendo Labo』の動画を見た感想は「どうせゲームをさせるならこういうのを子供に遊ばせたい!」でした。カエルの子はカエルと申しますが、うちの子供もゲーム好きになってしまうのかなぁ、と期待と心配が入り混じる僕。子供が僕と同じようなゲーム中毒になっても困るなぁ。というのが半分本音です。一緒にゲームも遊びたいけど、子供の内は、外で遊んだり工作したり勉強したりもしてほしい。
『Nintendo Labo』は、おそらくそういった親世代に対して「ゲームだけじゃないよ、工作もできるし知育にもなるよ」と訴えかけているのだと思います。
ダンボール工作をさせることで、ゲーム以外の物作りなどにも興味を持つきっかけになりますし、創意工夫の心も育ちそうなので、なんだか安心して子供に遊ばせてあげられるよ、なんて単純に思っちゃう僕です。
任天堂ってターゲットの心をくすぐるのが上手いよなぁ。と唸ってしまいます。
世の中的には似たような知育トイが他にもあるのですが、やはり遊びを知り尽くす任天堂への信頼感故か、遊びと知育を高度に融合させてくれてるんじゃないかと期待値は自然と高まります。
とはいえ、僕の息子はまだまだ工作なんて出来ないので、WiiUみたいに短命にならず長続きしてくれれば、と思わずにはいられません。
任天堂は革新的なことをするのは凄いですが、世の中をおいてけぼりにしすぎて失敗しちゃうこともたまにありますからね…バーチャルボーイとか。
個人的には、子供がゲームに興味を持つ年頃になった時、まだシリーズが続いてくれているようなら是非買ってみたいサービスです。
もしも対応ゲームをビジュアルプログラミングできるソフトが出たら子供の成長を待たずにすぐ買っちゃうかもしれません。
もうちょっとだけ子供が大きかったら「Nintendo Labo Camp」に超行きたかった。すごく楽しそうです!
子育て世代のゲーマーさん、たまには子供と一緒に工作したりしてみませんか?